シリア情勢についてvol.2
前回の続きで、息子バッシャール・アル=アサド現大統領がまともな人間って言っているにもかかわらず
なぜまだシリアは混乱しているのだろうか?って部分
息子は就任した直後は、普通な人間でした。
腐敗一掃キャンペーンをして賄賂を禁止しました。政治犯の釈放、反政府勢力への扱いも緩和していきます。
そしてインターネット使用も解放して、国営企業も民営化して、外資を呼び込む証券取引所なども作ります。
世間で言われている「ダマスカスの春」ですね。
彼は救世主になるのでは?と民主化への一歩を踏み出したのですが、
彼が就任した翌年、あの9.11世界同時多発テロが起こってしまいます。
その頃、世界の脅威となっていたのが、アルカイダとそして父親が弾圧を繰り返してきた「ムスリム同胞団」
イラクではフセイン政権が崩壊。
『つっつっつっ次はオレかも…。』
ヤツは恐れます。
民主化から一転、インターネットを規制し始め、以前の恐怖政治へと逆行しだしていきます。
でも一度民主化し始めたシリア、国民はまた逆行ってなぜ?もうイヤだ!となり。
チュニジア、エジプト、リビアと民主化の波は、シリアでもついに民主化デモが始まりました。
民衆は暴徒化し、政府系の建物などを壊し始め、火を放ち、膨れ上がっていきます。
皮肉にも、父親と同じで息子も弾圧でしか制圧できなくなってしまい。
元通りのシリアに戻ってしまったという国です。
どうなっていくのでしょうね。
とここで登場してくるのが国連なのです。
さー世界の仲裁役の国連。彼らはこの国を止められるのでしょうか?
次回へつづく…。