ゲイっぽい国ギリシャへ vol.6
運命の出会いかのように、プールサイドにダニエル・クレイグ似の男が立っていた。
オーッ、グレーィツ!!!
キターーーー!
白いポロシャツか薄っすらと乳首が透ける厚い胸板。
下も白パンで全身白でコーディネートされた服装がまぶしい
白人だけど、すこし日焼けの影響か、少々くすんだ肌色がまた白とマッチする。
もちろんブロンド。レイバンのサングラスがまたお洒落。
もちろん股間はかなりモッコリが見えている。
これは堪らない。なんだろうこの緊張感。一目惚れしたようだった。格好良い。
しゃぶりてー、そして掘りてーー、そして掘ってくれーーー!
瞬く間にオレの股間も脈打ち始めた。どんな手を使ってでもこいつとセックスがしたい。
外国の方とのSEXをした事がないオレ。
誰にだって初めてはある。まずは一歩なんだ、最初の一歩を踏み出す勇気!
童貞の時だって、最初は緊張したものの、やってみたらこんなものだったのか?と思ったじゃないか?
あの時の気持ちを思い出すんだ!
ダッダッダッダメだ、オレは英語が片言でさっぱりわからん。それにひきかえギリシャ語なんてもってのほか
ジェスチャーだけでこれまで乗り越えてきたんだから。
でもここで逃したら、もう会えないかもしれない。
よーし、勇気を出して!旅の恥はかきすてともいうしな
どうせギリシャなんだ。嫌われたところで、この先の人生で一生会わないヤツなんだどうせ!
おれは今まで覚えた英会話の中での精一杯のナンパ。
『Do you have a boyfriend?』
いっいっいっ言えたぞ!
緊張のあまり、声が裏返ってしまって、ドゥーユゥウー?ハーバァー?みたいな
変なイントネーションになっていたのかもしれないけど、
気持ちは伝えられた!
絶対に『アーユーゲイ?(こう言う文法があってるかどうかは知らない)』とストレートに
言うよりは絶対によかったはず!さぁどんな答えが返ってくるのか?
彼からの答えは…